日本の伝統芸術をもっと知ろう!!
概要
Jun 13, 2006 by Vulputate

長歌とは、和歌の仲間で5音7音と3つ以上くりかえし、法則として最終的に7音で終える構成の和歌である。奈良時代と言えば有名な万葉集には260首の長歌が載っている。しかし平安時代に作られた古今和歌集にはそれらが見つかっていない。ただ、ひとつ驚きだが万葉集に載っている長歌のほとんどが「反歌」として成り立っており、柿本人麻呂・山上憶良・高橋虫麻呂が代表的作品として有名である。また、古来からの歌謡で日本書紀や古事記の中にも多くみられている。代表的な作品として、「地の別れし時ゆ神さびて、高く貴き駿河なる、富士の高嶺を天の原、振り放け見れば渡る日の、影も隠らひ照る月の、光も見えず白雲も、い行きはばかり時じくぞ、雪は降りける語り継ぎ、言ひ継ぎ行かむ富士の高嶺は」(万葉集317、山部赤人)などがある。ちなみに、「反歌」とは長歌から生まれた短歌のこと指すためか、平安時代から和歌といえば短歌を指すようになり長歌は衰退していった。しかし、江戸時代より万葉集の研究に関心が高まり再び読まれるようになったと言われている。